日本拳法(にほんけんぽう)とは、1932年(昭和7年)、
関西大学出身柔道家の澤山宗海(さわやまむねおみ)により創始考案された、競技武道です。

防具(面・胴・股当その他)とグローブを着けての、突き、蹴りなどの打撃のほか、関節技、投げ技などを駆使し勝敗を競い合います。
試合における勝敗の決着は、防具を使用した直接打撃による三本勝負です。

防具により安全が確保されるため、技の激しさにもかかわらず怪我の危険性が非常に少ないのも特徴です。

武道としての心身の鍛錬はもちろん、健康的な近代スポーツとしても楽しんでいただけます。

日本拳法の防具

拳法とは心と身に胎る。故に心は純誠に、身は健全なるを要す。

拳法は気と力に発動す。故に気は旺盛に、力は強靭なるを要す。

技は攻防をつくり、術は勝敗を決す。
故に技は形動を正し、術は変化に妙なるを要す。

法は技術を治め、道は人を育む。故に法は利に生れ、道は自然に合するを要す。

これを拳法の八要という。
八要をかね修めるところ拳法も、人も、ともに完成の域に到達する。
(日本拳法会 紋章の解説 引用)

日本拳法は素手の格技である。
その技術構成は、拳の突打、足の蹴りなどの博技(うちわざ)と、組み付いた場合の突打、関節の逆技などの諸技と総合したものである。
その特徴は、突打蹴の博技に対して、創案の防具を着装して、安全に、かつ自由に打ち合って稽古をすることである。
この稽古法を乱(らん)稽古といって練技の主流とし、また、この儀式によって、いままでできなかった試合を可能にしたことである。
乱の激しい打ち合いは、見た目には荒っぽいが、実際にはいたって安全である。
強い蹴技を使っても、相手を組み敷いて加激いても、けがの心配のないところは、たしかにその特徴であろう。
拳足の技に対する防具の創案は、まさに有史以来初めてのことである。
(故澤山宗海著「日本拳法」毎日新聞社刊より)